空挺ドラゴンズ
空挺ドラゴンズの新刊が2023年5月1日に講談社より発売!!!
ブログを始めてからというもの、趣味である漫画の記事を書いていなかったが、これをきっかけに筆者の読むどんな人にオススメか、どのような内容か紹介していこうと思う。
空挺ドラゴンズってどんな作品?
本作品は龍(ドラゴン)が存在する世界で、飛空挺(飛行船)に乗って龍狩りを生業とする船乗り達の物語。捕鯨船ならぬ捕龍船に乗り、一攫千金を目指し龍を追い続ける日常が描かれている。
世界観は筆者の印象では「風の谷のナウシカ」のようなイメージで、空飛ぶ龍を狩り食料や油(資源)を目的として追い続ける登場人物達が非常に魅力的な作品である。漫画でよくある能力系バトル漫画ではなく、あくまで普通の人間が武器を持って龍に立ち向かい、狩りをする所が本作品のポイント。バトル物よりは日常系が好きな方にオススメ。
基本的なストーリー構成としては乗組員の日常パート→龍狩り→食事、の繰り返しで描かれているが、日常パートで乗組員や乗組員以外の登場人物が徐々に深掘りされていく流れとなっている。
登場人物には超人的な特殊能力は無いものの、様々な個性や特技が設定されており、食いしん坊な主人公ミカ、新人のちょっとドジなタキタ、クールで凄腕のヒロインヴァナベルなどなど、キャラクター同士が家族のように飛空挺内で過ごす日常を観ていると徐々に愛着が湧いてくる、そんな作品となっている。
世界観としては中世紀であろう設定と思われるが、環境汚染などの画者は無く自然豊かな環境で龍と人間が隣り合わせで生活している。過酷な自然環境や強大な龍と立ち向かうこともあるが、風景画もとても綺麗なので美しい世界観を楽しみつつ、個性豊かなキャラクター達がなぜ龍狩りとなったのか?なぜ龍狩りを続けるのか?ミカ達に度々起きるアクシデントもふまえ、楽しんで頂けたらと思う。
主人公ミカが乗組員として搭乗しているクィン・ザザ号は小さくぼろぼろだが、家族のような乗組員と生計を立てる為、日々龍を探し、命懸けで龍を狩り、食し、そしてまた龍を探す旅に出る・・・
評価ポイント
参考までに筆者の個人的なおすすめ度、評価を記載。
おすすめ度:★★★★☆
評価項目 | 評価(5段階評価) | 内容 |
画力 | ★★★★★ | キャラクターの顔立ちも綺麗だが、龍のデザインも数パターンではなく数多く登場する為、絵を見ているだけでもワクワクする。風景や飛空挺の描画もとても綺麗。 |
キャラクター性 | ★★★★★ | 主人公ミカは勿論だが、ミカが搭乗しているクィン・ザザ号の乗組員一人ひとりに魅力的な個性が設定されており、乗組員同士の生活感を感じるやり取りが読んでいてとても和む。勿論、他の飛空挺の乗組員やライバルも登場し、龍に対する想いも異なる為、本作品の1番の見どころはそれぞれのキャラクターがなぜ龍狩りになり、どう生きるのか、といった所だろう。 |
ストーリー性 | ★★★★☆ | 龍狩りとして生きる主人公ミカだけではなく、乗組員それぞれが主役となり物語が進んでいく。巻を追っていくにつれそれぞれの登場人物の過去も明らかになっていく。 |
バトル | ★★★☆☆ | 本作品では龍と人間との生死をかけた闘いが頻繁に描かれているわけではなく、命懸けで狩りを目的としている為、戦闘シーンというよりは狩猟シーンといった内容となっている。 龍は喋ったりすることはなく、ファンタジーの世界ではあるものの銃や槍等を用いた現実味のある闘いが描かれている為、そういった戦闘が好きな方にはハマるであろう。 なお、搭乗する龍は小魚程度の小さな龍から、飛行船より大きな龍、風船の形に似た龍やムカデのように細長い龍などなど、様々な龍が存在しており巨大な龍などの強敵との闘いはロマンを感じる。 |
こんなマンガを読んだ人におすすめ
・ダンジョン飯
話の構成や流れが似ているので、ダンジョン飯が好きならおすすめ!本作品には魔法やモンスターは基本的に登場しないので、もし中世紀にドラゴンが存在したら?といった現実よりな雰囲気をお楽しみください。
作品情報
作者 :桑原太矩
出版社:講談社
コメント